仕事のストレスのとらえ方
<仕事の要求度-コントロールモデル>
仕事の要求度-コントロールモデルはKarasek によって提唱された。仕事の要求度とは、量的負担、精神的負担、役割の負担など作業にかかわる職務を遂行する際、要求される負荷の程度である。仕事のコントロールとは、仕事の決定権、自分の技能を発揮できる状況の程度である。下の図に、仕事の要求度(青)とコントロール(黄)の関係を示した。
- 高い要求度と高いコントロール;仕事はきついがやりがいがありストレスレベルは高くない。
- 高い要求度と低いコントロール;仕事はきつく、自己決定権も少ない。これを高ストレイン群と呼び、健康障害のリスクが高い。
- 低い要求度と低いコントロール;負荷は少なく仕事は単調だが、自己決定権は乏しい。ストレスは少ないが、やりがいもない。
- 低い要求度と、高いコントロール;仕事の負荷も少なく、自己決定権も高い。これを低ストレイン群と呼び最もストレスがすくない。
仕事の要求度-コントロールモデルでは、高ストレイン群でうつ病の発症リスクが高まることが明らかにされた。同様に職場のサポートの有無、努力してもその結果としての報酬が得られない状況などがストレスとなり、健康障害と関連することが明らかになっています。